Vol.49(2008. 9. 8.)
【長月の八】
オリンピックへの興味・関心
     
 4年間という長いようで短い、短いようで長い間に一度だけ開催されるオリンピック。そこには不思議な魅力がある。
 何しろ、オリンピックには甲子園の開幕を早めてしまう力を持つばかりでなく、甲子園の記事が少なくてもオリンピックの開催年はあまり違和感がないほどだ。
 

 普段から「高校野球の記事が大きくて困る」などと言っているアンチ高校野球のあなた、オリンピック開催中は違うでしょう。高校野球の記事が少なく見えるはずです。
 高校野球ファンのあなた、4年に一度くらいは高校野球の記事が少なくとも我慢できるでしょう。
 まあ、私は高校野球も好きですから、そのようなことはまったく問題にしていませんが。

 

 
時期的にはちょっと冷めてしまいましたが、オリンピックについてどこかで書かなければ今年一年を振り返った場合、四季の風が気の抜けたビールのようなものになりそうです。
 本来は私の見た競技すべての感想を書きたかったのですが、枚数が多くなりそうなので、一極焦点で書くことにしました。そうなると、JUVYからの代表、斎藤仁志選手を中心に書くしかないでしょう。
 オリンピック期間中、私に寄せられたご意見の中から厳選し、映倫ならぬメー倫(?)なるフィルターにかけ、発信元には無断で掲載させていただきます。くれぐれも告訴だけはなさらぬようお願いします。意に反し「えーい、こんなものでは物足りんわ!」という御仁は掲示板に御投稿していただくしかありません。
 よろしくお願いします。
 
 それにしても、すごいですね、オリンピックへの興味・関心は。それだけの魅力はありますね。何しろ、一部の種目を除いて、万人が認めた世界一を決める戦いですから。
                         
                         
                               【8.17の思い】
 
 斉藤、本日出発しました。成田からの電話の声では調子よさそうです。何とか走らせてやりたい、そしてメダルを!の思いです。
日本陸上は昨年の世界選手権から這い上がれないでいます。短距離で何とかの気分です。ところで、昨日のマラソンや本日の100mを見ていて、私の理論は間違いないと自惚れている所です。機会があったら、接地から離地までの動き、集中して見てください。


                               【思いへの想い】

◆ いよいよですね。
  今日のマラソンを見てもなかなか厳しい状況ですね。
  何はともあれ、先生と彼とが満足の行く記録と結果が出ることを期待しています。

◆ 今、陸マガで斉藤先輩を見ていたところです。
 先輩が出られるよう、そして最高の走りができるよう祈っています。
 そんなすごい選手が近くにいるのだから、私も「頑張らなきゃ」の気持ちです。

◆ 情報によると、4継での可能性は低く、マイルでの出場と聞きましたが、何れにせよ、決勝で、それも上位での走りが見られることを祈っています。
 
◆ 斉藤さんに一番期待しています。
 俺の中での日本最速は斉藤仁志さんです。
 斉藤さんに注目します。

◆ 斉藤さん、是非走って欲しいですね。
 ボルトの走りの際の接地を観て、まさに先生のおっしゃっている通りだと思いました。
 
◆ 昨日のボルトの走りを見て、「これか!」と感動しました。
 斉藤の走り楽しみにしています。

◆ 斉藤選手の五輪出走、そして世界の舞台での活躍を期待しています。

◆ 斉藤好調との事、何よりです。日本の快男児の武運と健闘を祈ります。
 2日間、先生のご相伴をさせていただき、陸上競技の根本は短距離だ、と確信しました。
 これから模索しながら、指導に役立てて生きたいと思います。できれば、晩秋からのJUVYの合宿に参加させていただきたいとも思っている次第です。

◆ 男子100m決勝を見ていて、選手たちの動きから伝わってきた感覚は、まさに先日までの合宿で伝授された動きそのものでした。
  斉藤さんの素晴らしい走りに期待します。

◆ 心静かに応援しています。

◆ 斉藤が日本代表として走り、また無事帰ってくることを心から祈っています。
 昔は漠然としか見えなかった部分が、奥澤先生に教わってからクリーンに観えるようになってきました。陸上競技を観るのが一段と面白くなっています。
  そのようなわけで、斉藤の走りがとても楽しみです。

◆ 同期として、是非仁志君に頑張って欲しいと思います。
 昨日のボルトの100mをパソコンに取り込みスローにしたりしながら、繰り返し見ていますが、先生のポイントで観ていると、自然と勝つ選手がわかってきます。
 同時に、見ているだけの物足りなさを感じているのも事実です。しっかりトレーニングをつみ、来年は世界陸上で戦えるよう頑張っていきたいと思います。
 
◆ 何とか斉藤に走ってもらいたいですね。日本陸上の危機を救って欲しい思いで一杯です。
  100mではボルトが奥澤理論の強烈な手本を見せてくれたような気がしました。
 先生の理論を聞いているおかげで、その選手が速いのか、あるいは調子がよいのかどうかがわかるようになりました。
  今一度、奥澤理論を証明してもらうため、斉藤にエールを送ります。
 
◆ 先生からの情報をもらうたびに、斉藤さんと一緒に戦っているように思わせていただいています。感謝です。
  奥澤理論、すでに何度も脱帽させられています。
                               
                               

                               【8.19の思い】
 
 いろいろ気を使っていただき、ありがとうございます。
 何が起こるかわからない未来のことに、希望や憶測で物を言うことは避けなければならない立場にありますので、具体的なコメントは申し上げられませんが、日本陸上あまりの酷さに力がわいてきませんな。
 選手には旬というものがあるので、結果だけで判断するのはかわいそうな場合もありますが、冷静な分析と対応ができないマスコミやスタッフに対しては、(私の感覚とはずいぶん違うな)と感じています。
 個人的にはしっかりと感想を記録しておき、歴史が刻々と変化する中で自分なりの評価をして行くつもりです。
 斉藤はといえば、『何が起きても対処できるかどうかを神から試されるために北京に行っている』はずです。帰国後は、事にあたり彼の想定範囲がずいぶんと広がっていることを願っています。
 それにしても、これだけ皆が走れないとなると、いよいよというか、そろそろというか、リレー2種目走る覚悟を決めなければなりませんね。


                               【思いへの想い】

◆ 日本での応援頑張ります。

◆ 情報は全く入ってきていませんが、400Rは昨年の世界選手権のオーダーに執着されたらかなわんな、と思っているところです。日本選手権の走りからガラリと人が変わるわけではないことは400mHの2人が本番で示したばかりです。中・高校生ならともかく‥。コーチ陣に「虚心坦懐」な心眼を願いたいところです。
  前のめりになって注目し、前のめりになって斉藤君を応援します。
  再度、コーチ陣に具眼の士あらんことも祈ります。

◆ 只今、新宿「韋駄天尊」にて、斉藤君の疾走祈願完了!結果期待します。

◆ お疲れ様です。
 斉藤が何かやってくれないと、短距離陣はだめですね。
 末続君は思ったより修正できていませんね。残念です。

◆ マラソン、ハンマーが終わってしまいました。リレーの入賞が待ち遠しい限りです。
  いよいよですね。どうか、先生のお力で斉藤を走らせてください。
  祈 緒難消除 満願成就

◆ 高校生にとってのIHと日本代表にとってのオリンピックは、スケール・レベル・マスメディアなど全てが別世界の出来事だとは思いますが、こと選手のコンディショニングに関しては、ほぼ相似形だと思うのですが‥。去年の世界選手権を見ていても選手がかわいそうでなりませんでした。
 斉藤選手には、奥澤先生がいるので、走るチャンスさえあれば大丈夫だと思います。



                               【8.22の思い】
 
 インターハイもオリンピックも選手の才能に差はあるかもしれませんが、取り組む時の本気さは同じだと思います。それを別世界と思う方と、同じ世界だと思う我々との感覚の差は現状では埋まらないでしょうね。
 ナショナルコーチや大学の指導者が、我々のような立場の人間に本気で理解を示してくれるようになるまで、大コーチといわれる御仁に対しても『ノーと言えることもできる本物の教え子』を育てるしかないのではないかと考えています。
 だからこそ、私は競技者に本気で向かい、本気で向かってくる競技者を育ててきたつもりです。
 指導者のやる気とセンスが揃えば、地方のハンディなどありません。ただし、地方を認めたくない方々は沢山いらっしゃるでしょうが。
 

≪4×100mRに関して≫
 
 日本の4×100mRのオーダーから末続選手や朝原選手をはずすことはできなかったと思います。当事者であれば私もそうしたでしょう。
 “がんばれニッポンキャンペーン”や“TV特集”など、室伏選手、為末選手、沢野選手、池田選手らとともに、あらゆるところで彼らは私たちの視覚・聴覚に触れてきました。この数年間ズーッとでした。まさしく彼らは日本陸上の顔だったわけです。休まる場や時がないくらいの重圧を受け続けたことによる反動は昨年の世界選手権のころにははっきりと見て取れました。逃げたくても逃げられなかったこともあろうし、時には飾らなければならなかったこともあったでしょう。今の世の中で、マスメディアから離れた暮らしなどは到底できるものではありません。
 
 仮に日本の4×100mRのオーダーから末続選手や朝原選手をはずすとしたら、首脳陣はどのようなコメントを用意しなければならなかったでしょう。怪我もしていない超有名選手に替え、初めて聞くような名前の選手を走らせることは極めて難しい対応をしなければならないことは予想できます。
 
 おそらく、現地ではメンバーの誰が速いかといったチェックはしていないと思われます。そんなことをして、確かな情報(速い順など)が何らかの形でマスメディア等に伝わったら大変なことになるからです。      
 
 ところで、斎藤の日本選手権200mの予選が追風参考記録でなければどうなっていたでしょう。A標準を破っていれば斎藤も北京で200mに出場できたわけです。その結果、末続選手より結果が良ければ、それなりの対応を考えざるを得ないことになり、スタッフとしてはこれまた大変な難題が降りかかったはずです。
 
 そのような観点からみれば日本選手権200mにおける風は、リレーのオーダーを固定するためには、ある意味『神風』だったのではないでしょうか。日本選手権200m時の追風参考(予選)と向風(決勝)は北京での斉藤に手も足も出せない状況を作ったのですから…。
 
 今の私は、「斎藤の走力は5番目だったから走れなかったのだ」と信じるしかありません。
 

≪4×400mRに関して≫

 正直、あのタイムテーブルでは斉藤が4×400mRを走ることは無理です。
 後から行われる4×100mR決勝のアップ中に何がおきるかわかりません。誰かが走れなくなるような事態が生じた時には、その選手の代わりに斎藤を投入しなければならないからです。
 そうなれば、金丸選手のアクシデント(予想はされたが…。)に対応するためには為末選手に頼らざるを得ないのは仕方のないことだったのではないでしょうか。

 この晩は明け方3時ごろまで携帯電話とメールがひっきりなしに鳴り続けました。
 酒好きの私は、ホテルの部屋に缶ビールをしこたま持ち込みました。リレーを見ながら飲むつもりでいたのです。
 しかし、途中で全く飲む気力が失せました。何と、2本目をあけることなく終わったのです。
 3時に横になりましたが、ほとんど眠れずに6時をむかえました。
 9時には中京大学で練習があります。中京大学スプリントチームと小島プレスのハードルの選手を見る約束をしていたのです。
 9時から13時、雨の中、すべてを忘れて充実した練習をすることができました。
 そして、この日の夜は青戸さんご夫妻、松橋さん(慶応義塾野球部OB)ご夫妻に娘・美佳を加えて、名古屋名物手羽先料理を楽しみました。今日の私はsleep-JUVY(∞)でした。
 若いころに比べ体の回復力は遅くなっているのは当然ですが、心の回復は速くなっているようです。


                               
【思いへの想い】

◆ 4継、マイル予選と結果が出ました。
4継の後に、解説のI氏さんが「このチームのモチベーションを上げる(保つ?)ために斎藤選手の存在があった、といった主旨の発言がありましたがコメントはありますか?
 メダルを取ったことで、すべてがマスメディアの「物語」に取り込まれてしまいそうです。

◆ マイルの選手起用に関しては、一体全体その場にまともな判断力が働いていたのでしょうか?インカレでもためらわれるような…。

◆ スポーツ文化というものは、継承というものが前提となります。次の世代に重たかろうがプレッシャーとなろうが、「ほれ、もっと磨いてくれよ」と渡していくことが肝要です。
このことはスポーツ文化というより、教育の本質でもあるわけです。
文化という言葉には継承という言葉が包括されているのではないでしょうか。
  速く強いスプリンターが育つような環境を田舎でも整える必要がありそうです。
  それにしても…。

◆ 予選の結果があのようになってしまったので(有力国の失敗)斎藤君の出番は厳しいかな(?)と思っていましたら、やはりその通りになってしまいました。
  日本的な発想は守りなのでしょうか。
今の斎藤君が走れば日本記録の可能性はあったのでしょうから、ますます残念です。スタンドの彼の顔つきが印象的でした。

◆ お疲れ様です。今は無念としか言いようがありません。
4継の功績が色あせることはないことを信じていますが…。

◆ 斎藤さん走れなくて残念です。

◆ 斎藤は残念でしたね。ロンドンは一緒にリレーを組めるよう僕も頑張ります。


                              
                               【8.25の思い】
 
 私はリレーが始まる前日から「雲隠れをする」と予告し、県外に消えました。
 場所は名古屋でした。
 とにかく、心を交わしたことのあるスプリンターと会いたかったのです。
 名古屋では、オリンピック3度出場の青戸氏と東アジア大会200m銀メダリストの大野氏という二人の弟子が待っていてくれました。そして、ここには書ききれないくらいの話をしました。
 16年前のバルセロナ五輪で4×100mR6位入賞の実績を持つ青戸氏には、各社からリレーの銅メダルに関するコメントを求める携帯電話が鳴り続けました。
 それらに冷静に答えながらも、私には気を使い、
 「斎藤、切れなければいいんですがね」と、そして「このメダルはこれからを担う選手にとっては重いですね」とも。
 大野氏は、
 「私は今から20年近く前に、『スプリント中の踵の使い方』を教えてもらっていましたよ。斎藤がどんな感じで走り、どれだけ世界に通用するか見たかったですね。」と残念そう。
 
 こんなことは、絶対に、誰にも話せませんでしたが、斉藤がオリンピック代表になったとき、(一番良い帰国の仕方は、何も出られずに帰ってくることなのかもしれない)、と考えたことをふと思い出しました。そのことは、『客観的に観てきたことを今後に役立て、今後の肥やしにする』ということです。
 ところが、「走ってバトンパスを失敗するのなら、走らないほうが無難だったのではないか」という趣旨のメールには私の脳は嵐になりました。「我慢・我慢」も同様です。まったくデリカシーが感じられません。

 
 彼らと話すことにより、私の内面にあった見せかけの冷静さが、徐々にではあるが本物の冷静さに変わっていくのがわかります。
 
 名古屋では浅田真央選手にお会いすることができた。本人はもとより、トレーナー・お母様とも話をさせていただき、世界一を目指す練習を特別に見させていただいた。立ち入り禁止の中2時間である。
 練習前には浅田選手のお母様と娘・美佳はバレイとの関連について結構突っ込んで話をしていたようだが、フィジカルコーチの青戸氏と私はフィギュアスケートにおけるフィジカルトレーニングの方法論に関してより深い話をした。浅田選手がJUVY方式のトレーニングを少しでもしてくれると思うと嬉しくなる。
 残念ながら、浅田選手が何をしていたかは極秘中の極秘なのでここには書けないが、世界を獲る感覚は十分に感じることはできた。
 中途半端では勝てない。選手と指導者は時機に応じてスクラムを組まなければならない。それを図式にするならば、初心者を指導する者が数多くの面倒をみるといったことを底辺とした完全なピラミッド型であり、頂点に近づくにしたがってマンツーマン体制と分業化体制に絞り込むというものである。
 少なくとも、今の日本の陸上界にはそのような体制はほとんど見当たらない。JUVYが最も近い。ただし、限界の部分が多いことも承知している。
 
 ここで、世界一を目の当たりに見させていただいたことは、仮に北京に行ったとして、そこで得られる感動とは比べられないにせよ、私の内部に新たなイメージが膨らんできた。財産にしなければならない。

 
  18時42分。帰路の電車の中で携帯電話のバイブレーターが鳴る。斎藤からである。
 「帰ってきました。明日解団式が終わればやっと自由になれます。自分は切れていません。ますます、陸上のことばかり考えています。」
  電車の中ではゆっくり話せない。いったん電話を切り、自宅に戻ってから再度電話をしなおし、北京での出来事などを話した。指導者としての私の財産がまた増えた。
 しかし、会話の内容はここには書けない。妙な誤解が生じ、斎藤に迷惑が被る。
 ただ、これだけは言っておかなければならない。
 「斉藤は批判的な言葉を一言も発していない。」
                                

                                
                            【月が変わっての思い】
 
 文永11年(1274年)元の国が来襲するも、一夜あけると蒙古船は消失したという。弘安4年(1281年)も再び来襲するも江南軍壊滅したという。双方の役を称し(日本では)元寇の役というが、いずれも神風が吹いた、と言われている。
 今回のリレーメンバーとスタッフにも『神風』が吹いたのではないか。アメリカをはじめ有力国のバトンの失敗がそれである。私の発想では、前述の『神風』についで、日本のリレーチームにも2回『神風』が吹いたことになる。
 『たなぼた』と評する方もいるようであるが、私はあえて2度の『神風』と表現したい。
 
 『神風』って一体何だろう?
 『神風』などというものそうそう吹くものではない。
 いや、本来『神風』などという現象はありえないのである。
 ならばどうするか・・・選手を育てなければならない。
 では誰が選手を育てるか・・・日本中の指導者一人一人である。
 何もせずに選手が生まれるわけではないし、現在の日本に優秀なスプリンターがあまっているわけでもない。
 だからこそ・・・指導者一人一人が危機感を持ち、選手の将来を見据えた指導をしなければならない。
 
 今回の銅メダルは日本陸上界にとって大変な喜びであろうが、これから先のことを考えると私は『重いメダル』と考えている。
 選手を固定して使い続ければ、若手は育たない。
 若手が育たないとなれば、それは借金を膨らましていくようなものである。
 素晴らしいものが手に入った。入るには入ったが、まるで弟(兄)が借金をして高いものを買い、それを兄(弟)が返済しなければならないような憂鬱な気分になるのはなぜだろう。
 
 誰がこの借金を返すのか。
 それは、全国津々浦々の関係者一人一人である。
 私のような田舎者が、多くの方々と手を携えて、毎年毎年、もっともっと、スプリンターを育てなければ、返済できない。コップの中で「どちらの氷が大きいか」などと言いあっているどころではない。
 
 
                               【思いへの想い】
                             
◆ 不躾な質問で恐縮ですが、北京での400mRと1600mRに関してどんなことが起きていたかお聞かせいただける機会はあるのでしょうか?斉藤選手の力が及ばないので起用されなかったのでしょうか?
 私を取り囲む者も含めて、何か釈然としないのです。納得できる情報も皆無なものですから…。

◆ 私ごときが思うことではありませんが、斉藤選手はお元気ですか?人となりも知らない者が失礼とは存じますが…。
                             

                             
                               【最後の思い】
 
 北京オリンピック、日本の陸上競技を未だ鳥瞰(俯瞰)で見られない自分がいる。
 鳥瞰(俯瞰)で見ることができれば、気づくことは山ほどある。
 『気付きから感性が磨かれ、感性から方法が生まれ、それを実践すれば気付きは宝にかわる』のだが…。残念ながら鳥になれない自分は見える。
 
 前回の“四季の風”を読み返す。
 『結果はどうなっても仕方ない。この年齢でのオリンピック経験はどのような結果で終わろうと、しっかりと斎藤の脳に刷り込まれるはずである。』と書いた。
 
 オリンピックは終わった。
 何事もなかったかのように、早く普通の生活に戻らなければならない。
 斎藤はこれから、おそらく学んできたであろう“peace”、“harmony”&“friendships”の三文字を体液に同化させ、史人唯一のスポーツマンになっていくであろう。
 ただし、体液に同化させるためには『明忍』という栄養素が必須となる。
 
 まもなくインカレ。
 『ギャッキョウ』が好物の斉藤が『明忍』をサプリにしているところを見られるのではないかと、東京に出向きます。
 
 それにしても、オリンピックへの興味・関心はすごいものがあります。
 この興味・関心を4年間維持することは大変なことだ、ということをあらためて感じながら、今月の“四季の風”を閉じます。
 
 メールを送っていただいた方々、大変ありがとうございました。
 今後も、御遠慮なさらず叱咤激励していただけますようお願い申し上げます。

       
Vol.1 JUVY 創 設
Vol.2 理想の指導者とは
Vol.3 素晴らしき指導者
Vol.4 回顧・2005年
Vol.5 新春は箱根と共に
Vol.6 凛として颯爽と
Vol.7 眼のつけどころ
Vol.8 視点・感点
Vol.9 思い出に残る一言
Vol.10 新たなる旅立
Vol.11 JUVY誕生
Vol.12 春のスポーツシーズン到来
Vol.13 指導者としての実践力とは
Vol.14 ジュニアとシニア・その1
Vol.15 ジュニアとシニア・その2
Vol.16 わたしなりに言いたいことを…
Vol.17 「眼に見えない力」
Vol.18 「朱夏の熱き闘い・インターハイ その1」
Vol.19 「朱夏の熱き闘い・インターハイ その2」
Vol.20 「トーナメント・有限と無限の交差点」
Vol.21 「定石とひらめき」
Vol.22「合同練習会」
Vol.23「国民体育大会」
Vol.24「心・技・体」
Vol.25「再興」
Vol.26「神在り月」
Vol.27「修行」
Vol.28「言霊」
Vol.29「夢」
Vol.30「影響力」
Vol.31「健康」
Vol.32「我家の凜氣」
Vol.33「食」
Vol.34「インカレ」
Vol.35「2007年 JUVY TC前期総括」
Vol.36「今日まで、そして明日から」
Vol.37「国体関ブロ観戦記」
Vol.38「想いを文字で伝えるということ」
Vol.39「人間の運命について」
Vol.40「思いつくまま継走の如く」
Vol.41「広き世界」
Vol.42「スピード・スピード・スピード」
Vol.43「白と青、そして遊」
Vol.44「36−10」
Vol.45「この卯月に思ったこと」